日々の出来事

日々の出来事を綴ります。

武士道


バスの車内から撮った長野県の写真です。


新渡戸稲造・岬龍一郎「いま、拠って立つべき”日本の精神” 武士道」を読みました。

新渡戸稲造の武士道は以前より読みたいと思っていたのですが、なかなか読む機会がありませんでしたが、

今回読んでみて、とても面白かったです。久しぶりに知的好奇心をくすぐられました。


新渡戸稲造は明治時代頃の知識人らしく、西洋文化を深く理解しながらも、いにしえからの日本文化を正当に評価し

世界に知らしめようとしていました。その教養の深さに私はついていけなくて、

新渡戸稲造の分析が妥当なのかどうかがわからないのですが、とにかく面白かったです。


私の母方家系は、もう死語かもしれませんが、東北地方の士族の末裔です。

祖父も祖母も小学校の教員をしていた人で、母は自分の父母をかなり尊敬して育ったようです。

また、私自身は、子どもの頃は妙に時代劇が好きで、学校から帰ってきたら再放送されている時代劇を

(家族は誰も観ないのに)飽きずに見たり、12月14日には忠臣蔵を観ないと落ち着かないような気持ちになる子どもでした。

幼い頃の私にとっては武士道はひどく身近なものだしとても好ましいもので、憧れの的でもありました。

でも、今の私はそんなことをすっかり忘れてしまっていたし、時代劇は見なくなったし、忠臣蔵もしっくりこなくなりました。

いつの間にか・・・。


でも、今回、新渡戸稲造の武士道を読んで、自分の過去から現在までの意識の変遷に気づくことができましたし、

すっかり変わってしまったと思っていた今の私のなかにもまだ脈々と流れている、武士道の教えを発見することになりました。


武士道が面白かったので、以前より読みたいと思いながらもなかなか手に取ることがなかった

丸山眞男「日本政治思想史研究」をAmazonに注文しました。今夜到着予定なので、これから読むのが楽しみです。

×

非ログインユーザーとして返信する