としつき
25年以上前には全く実感を持てなかったある気持ちを、今の私は深く実感する。
彼女が抱えていた思いを、今の私なら心から聴くことができたのかもしれない。
何も気の利いたことなど言えなくても、ただ、心を通わすことはできただろう。
私が彼女に追いつくのに、25年以上を必要とした。理解されない思いは、彼女をどれほど孤独にし、傷つけたのだろうか?
彼女に会いたい。
話をしたい。
大切な友だちとして、人生を分かち合いたい。
彼女は亡くなってしまったけれど。
大切な友だちだった。
今でも、分かる。
今なら、尚更分かる。